病児・家族支援研究室 Lana-Peace(ラナ・ピース)
Lana-Peace 「大切なお子さんを亡くされたご家族のページ」
大切なお子さんに先立たれたご家族のために…
 
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悲しみで心の中がふさがった時
反芻する思い出と時間軸

お子さんが亡くなってからしばらくの間は、葬儀に関する様々な準備、葬儀後の定期的な儀式など、実にいろいろな忙しさが押し寄せてきます。
それが一段落して、家を訪ねてくる人の出入りも減ってくると、ぽっかりと空いた時間は、何とも言えない虚しさを連れてくることがあります。
あなたはお子さんの記憶がほんの一滴もこぼれ落ちることがないように、何度も何度も思い出しているかもしれません。
「あの時は、あの子はこうだった…」
「いや、あの時は、あの子はこうだった…」
その繰り返しによって、お子さんが生きていたという事実を、しっかりと胸に刻んでおきたい思いに駆られることでしょう。

それでも時間とは非情なものです。
だんだん、どんな声だったか思い出せなくなってしまうことがあります。
そんな時は「たった一言、もう一度呼びかけてくれれば…」
あなたの胸は涙でいっぱいになっているかもしれません。

小田和正氏のアルバム「小田日和」の中に、次のような歌があります。

今はもう かなわぬこと
思い出の中でしか 会えない あの人

(略)

雨の音が 時を刻んでいる
懐かしい君の 声が聴きたい

僕たちの あの日々は
いつ 思い出に 変わって行ったんだろう

今はもう 叶わぬこと
思い出の中でしか 会えない あの人

長い坂道 ふり返れば
いくつかの 小さな心残り

(略)

二人 今を 生きていれば
それだけで 幸せと思ってた 遠いあの日

二人 今を 生きていれば
それだけで 幸せと思ってた あの日

やさしい風が 吹いてきたら
歩き始める 

それを 君も待っているはず


引用楽曲:
作詞・作曲小田和正(2014)「やさしい風が吹いたら」
(アルバム「小田日和」より)

思い出を反芻し、懐かしくなり、悲しくなり…それを繰り返していくことは、傷心のあなたにとても、大切な薬になります。
なぜなら、暴風雨と雷がいっぺんに降り注いだようなあなたの混沌とした心の中で、時間軸を引きなおしてくれることになるから。
それは、お子さんの人生自体をしっかりと思い出すことになります。
「かわいそうな○○ちゃん・○○くん」ではなくて、
「あなたと共に生き、しっかり愛された○○ちゃん・○○くん」として。それを十分、思い出せるようになったら、新しい時間を生きてください。
あなたの大切なお子さんと一緒に。
目に見えないだけで、必ずあなたのことを見守っているのですから。
「やさしい風」それはお子さんからの合図かもしれません。
あなたが「元気に生きていけますように…」という、お子さんの願いが込められた合図。暴風雨ではなくて、あなたに心地良く吹く風として。

 
行き場を失くして立ち止まったあなたの心、どうか自暴自棄にならないで。あなたは、お子さんと一緒に前に進んでいるのですから。 
2014/7/9  長原恵子