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室堂ターミナル周辺は360°山々に囲まれた風景を堪能することができます。いよいよこれから、みくりが池へと向かいます。みくりが池周辺は、標高2,405m。空の青さが平地に居る時よりも、もっと強い力を持っているみたいです。 |
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雄山(立山の主峰)の山頂には雄山神社峰本社と社務所が・・・! |
剣岳、剣御前、別山の美しい稜線も、青空の下、際立っています。 |
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みくりが池の位置関係は次の通り。
★1 室堂ターミナル
★2 みくりが池
★3 みくりが池温泉・喫茶みくり
★4 地獄谷
5月下旬のみくりが池では、高山植物の開花は期待できなくて、とっても残念だったけど(でもこれは黒部平で満喫できます)、美しい水の色と氷の様子と、水に映り込んだ周辺風景の鏡面象を、十分堪能することができる時期でした。
5月に雪原を楽しむって言うのも、なかなかないですしね!
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くぼんだ所に溜まった雪は「雪田(せつでん)」と呼ばれるそうです。 |
雪道の中を進むと、向こう側に凍ったみくりが池が見えてきました。 |
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5月下旬の雪の溶け具合は、このような感じ。一部の道は溶けています。 |
左の写真の中央斜面、往路は道がぐちゃぐちゃだったのですけど、復路は雪の階段を作ってくれている人がいました。
黙々と雪を掘る人、印象的でした。 |
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一部溶けた雪が… |
子犬みたいな形でかわいいです。 |
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みくりが池は約4万年前にできた爆裂火口で、そこに水が溜まって現在のような池になっています。こちら5月下旬ですが、みくりが池の水面全体の3分の1くらいは、凍っていました。
みくりが池には東側にある小さなみどりが池から、水が流れ込みます。しかし水の出口はないそうで、湖水は地下へと浸み込んで行くと考えられているのだそうです。人の目には見えないところで、粛々と行われている水の動き、すごく神秘的です。
みくりが池には水生生物は少なくて、魚は住んでいません。タナカミジンコ、オンダケトビケラ(昆虫)、ミヤマウズムシ(プラナリアの仲間)、サヤツナギ(植物プランクトン)などが確認されていると、後日訪れた富山市科学博物館の解説板に書かれていました。
一部、水の色が見えますが、美しいコバルトブルーです!! |
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周辺景色が映り込んだ鏡面象も、 |
とても美しいです。 |
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みくりが池周辺でよく見かけるのが、背の低い「ハイマツ」です。
ハイマツの群生地は、強風で雪が吹き飛ばされてしまい、雪があまり積もらないのだとか。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ…
宮澤賢治みたいなハイマツです。 |
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みくりが池を過ぎると、左下方に地獄谷が見えてきます。
左の写真で、手前に蒸気が上がっているところが地獄谷。ここは水蒸気爆発によって岩石が吹き飛ばされ、できた爆裂火口だそうです。
地下に大きなエネルギーが潜んでいると伝わってくる場所です。 |
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地獄谷を見下ろす位置にみくりが池温泉があります。ちょっとここで休憩です。温泉建物の手前に隣接するのが「喫茶みくり」です。
スタッフさんのお話によると、なんと、ここの水道は蛇口をひねると、立山の湧水が水道水として出てくるのだとか!
随分リッチな話です。
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水が良いからミルクやお砂糖なしで、十分おいしいアイスコーヒー。もちろんお冷も美味。
清々しい味。 |