病児・家族支援研究室 Lana-Peace(ラナ・ピース)
Lana-Peace 「大切なお子さんを亡くされたご家族のページ」
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光背
(東京国立博物館 蔵)
 
品名:
光背
 
数量:
1枚
時代:
飛鳥時代・7世紀
所蔵先:
東京国立博物館
展示会場:
2017/11 東京国立博物館 法隆寺宝物館
列品番号:N-197 (写真撮影許可あり)
 

東京国立博物館敷地の正門を入って左側に進むと、法隆寺宝物館があります。こちらに納められているのは「法隆寺献納宝物」。明治11(1878)年、奈良県斑鳩町の法隆寺に伝来していた300点を超える宝物が皇室に献納され、第二次大戦後は国有化されて文部省の所管となり、現在、法隆寺宝物館で展示されているものです。

銅板透彫の蓮弁形光背はしっかりした太い直線と曲線の組み合わせが印象的です。「銅」ということはこの光背が作られた当時はもっと赤茶色の華やかな色合いだったのでしょうか。光背中央のはしごのように見える部分は、主となる仏様の坐像、立像があった場合、正面からは見えるはずない場所。それでも丁寧に透かし彫りされたことがわかります。

これは向かって左側、中段の化仏(けぶつ)の拡大図。頸を少し左に傾げて合掌しています。お顔立ちは丸顔でふっくらとしていて、何ともかわいらしく、微笑んでいるようです。この化仏は銅板打ち出ししたものを取りつけられました(※1)

写真1:光背の化仏

このような化仏に囲まれていれば、亡くなった人も安らかで穏やかな時間が過ごせそうな気がします。

 

<参考資料・ウェブサイト>
※1 e国宝 銅造光背 N-195(法隆寺献物)
   
   
<写真>
写真1 光背(N197)の化仏(当方撮影・撮影許可あり)
   
2018/8/24  長原恵子