病児・家族支援研究室 Lana-Peace(ラナ・ピース)
Lana-Peace 「大切なお子さんを亡くされたご家族のページ」
大切なお子さんに先立たれたご家族のために…
 
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お子さんを亡くされた後、後悔や罪悪感で心の中がいっぱいという方、多いと思います。「あの時、ああすれば良かった」「どうして、もっと早く自分が気付かなかったのだろう」そんな後悔ばかりが、頭の中を埋め尽くしているかもしれません。
またお子さんの最期の時期に行われた医療の内容に納得がいかず、病院スタッフに対して怒りを持ち続けていらっしゃる方もいるでしょう。それは単純な怒りではありません。お子さんを亡くした悲しみやくやしさや、様々な感情が変化を遂げて生まれ出たものですから、なだめられたところで収まるものではありません。
しかし、罪悪感や怒りを持ち続けることによって、ご両親は体調を崩し、気分が憂鬱でどうしようもない…と、心身に悪い影響が出ているかもしれません。またそれはご両親とお子さんとの心のつながりにも影響してくるようです。
3度の臨死体験を持つブリンクリー氏は、生者と死者の世界がつながることを、つぎのように表現されています。(ブリンクリー氏の臨死体験について知りたい方は、こちらに詳しく書きましたのでご覧ください。)

長年にわたってホスピスで仕事をしてきた結果、わたしは次元間通信にとても効果的なシステムを発見した。わたしたちすべてにとって都合のいいことに、それはとてもシンプルでもある。

つまり、逝ってしまった愛する人との接触が成功することは、わたしたちがそうしたいと望む動機によって決定されている。

わがまま、強欲、怒り、または罪悪感に後押しされていたら、あの世にいる人との接触は失敗する可能性が高い。天の世界では否定的なものには居場所も力もないのだ。

二つの世界を隔てるヴェールをうまく取り払うには、愛とお祝いの気持ちを先に立たせる必要がある。喜びと快活さの気持ちは、心配や悲しみの気持ちよりはるかに早く、ここと死後の世界の隔たりに橋を架ける。

接触したいと思う相手とともに経験した愛や笑いに集中するのが成功の秘訣だ。高次の世界とその周囲の次元はわたしたちが投影するエネルギーの波動の質を感じることができる。愛と光はあらゆるレベルと次元を透過できる。

悲しみ、罪悪感、そして怒りは重いエネルギーで、物質世界を出ると動きが鈍くなる一方だ。そのため、目標まで達することができず、高次の世界には届かない。

あなたもヴェールの向こうの愛する人に接触する力をつけることができる。


引用文献:
ダニオン・ブリンクリー&キャスリン・ブリンクリー著, 小川昭子訳(2013) 『光の秘密 天国からのレッスン』ナチュラルスピリッツ, p.206

我が子との再会を望む方は、実に多くいらっしゃいます。
それが実際に「目で見える」「耳に聞こえる」「肌に触れる」といった再会の方法もあれば、「そこにいるような気配を感じる」「視線を感じる」といった方法もあると思います。
その再会があなたの望みによって起こるのであれば、まずあなたの気持ちをお子さんに届けなければいけません。その点をブリンクリー氏が述べる感情の波動の質から考えると、「心配や悲しみ」といったネガティブな方向性の気持ちを抱え続けることは、あなたの望みを阻むことになるでしょう。お子さんの立場になって考えてみると、いつまでも自分の親が悲しみ、後悔し、自責の念にかられていることを知ったなら、逆にご両親のことを心配し、「自分のせいで親はあれほど深く傷ついている」と、思い悩んでいるかもしれません。

すでに亡くなった方に会いたい時の方法を、ブリンクリー氏は詳細に記されていました。それによると日の出、日没時はこの世界とあちらの世界の間のベールが通り抜けやすくなるそうなので、いくつか準備をして、静かに座り、瞑想すると、会いたい方に会えるとのこと。その時、会いたい方を招き寄せるためには、その方との楽しかった時の思い出に感謝をしながら、心の中でその思い出を追体験することが肝要だそうです。 (同書の207ページにはその詳細が記されていますので、知りたい方はお読みになってみてください)

 
お子さんとの楽しい思い出を、共に過ごせたことに感謝しながら心に描いてください。その気持ちは、必ずお子さんに伝わっています。
2015/1/10  長原恵子