病児・家族支援研究室 Lana-Peace(ラナ・ピース)
Lana-Peace 「大切なお子さんを亡くされたご家族のページ」
大切なお子さんに先立たれたご家族のために…
 
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悲しみで心の中がふさがった時
天使により守られ、救われる旅立ち

事故や災害などで、ある日突然、旅立ってしまったお子さん。
そのご家族は、お子さんが一人でどんなに寂しかっただろうかと、悔やむ気持ちでいっぱいかもしれません。でもたとえどのような場合であっても、お子さんは「決して孤独に逝ったわけではない」と実感できる話を、今日はご紹介したいと思います。

アメリカ ニューヨークの緊急救命室(ER)で、西洋医学に基づく医療の中に身を置き、看護師として16年働いていたクリステル・ナニ氏は、元々スピリチュアルな能力が高い方でした。しかし医療現場の中で、科学では証明しきれないようなことを体験していくうちに、ナニ氏は多くの葛藤を経ながらも、直観医療へとシフトしていくようになりました。
ナニ氏はERで働いていた時、残念ながら救命し得なかった方々との出会いを通してわかったことを、次のように綴られています。

わたしは緊急救命室で働いていた経験から、亡くなるとき人は一人ではないという確信を持っています。死が近づくと、天使が部屋に人ってきます。人が亡くなるとき、たくさんの天使がくるときもあれば、一人だけのときもあります(たくさんの天使が来たからといって一人の天使よりも待遇がよいわけではありません。あなたが感じる平和や慰めの量は、天使の数とは関係ないのです)。天使からは光が出ていますが、とてもやわらかいときもあれば、強烈に明るいときもあります。天使が放つ光の量は、亡くなる方の必要性にあわせて変化するようです。

死を受け入れ心に平安のある人は病院にいても家にいても、平和に満ち、神を迎え入れる準備ができています。そのようなときには、一人の天使が舞い降りてきて、部屋の隅で時がくるのを待っています。悲惨な亡くなり方をする人や、突然死を迎える人は、まわりに天使がたくさんいます。

なんとしても死にたくないと、もがき苦しみ続けた人をみとったことがありますがこのような人には最も明るい光が注がれます。これらの光は、彼らが神へと回帰する道を見つけられるように照らされるのでしょう。手短に言えば、死を恐れている人にはたくさんの天使とその光が必要だ、ということです。
死後の世界を信じている人は、それほど強い光を必要としないようです。

引用文献:
クリステル ナニ著, 菅靖彦監訳 花丘ちぐさ訳(2009)『きっと天使が助けてくれる』草思社, p.207

※太字は原文も太字です。

たとえお子さんの旅立ちの瞬間に立ち会えなかったとしても、お子さんは十分に救われているのですね。悲惨な亡くなり方や突然死の場合、それは家族が祈る時間さえもなかっただろうけれど、そんなこと関係なく、お子さんは皆、等しく救われるのですね。

 
天使という概念、それは人々の信仰によって表現が異なるかも…。でも、最期に人は守られ、救われることはきっと同じはず。   
2016/2/15  長原恵子