病児・家族支援研究室 Lana-Peace(ラナ・ピース)
Lana-Peace 「大切なお子さんを亡くされたご家族のページ」
大切なお子さんに先立たれたご家族のために…
 
ご案内
Lana-Peaceとは?
プロフィール連絡先
ヒーリング・カウンセリングワーク
エッセイ集
サイト更新情報
日々徒然(ブログへ)
 
エッセイ集
悲しみで心の中が
ふさがった時
お子さんを亡くした
古今東西の人々
魂・霊と死後の生
〜様々な思想〜
アート・歴史から考える死生観とグリーフケア
 
人間の生きる力を
引き出す暮らし
自分で作ろう!
元気な生活
充電できる 癒しの
場所
悲しみで心の中がふさがった時
心を取り直して

お子さんが亡くなった後、お葬式や四十九日が過ぎると、時間が急に長く延びて、一日がとても長く感じられることがあります。
ぽっかりと心の中に大きな空洞があいたまま、それを埋める気持ちも起こらず、むなしい気持ちを拭えないことがあります。
そしてお子さんのことが心配でたまらず、心がざわざわして落ち着かないという気持ちも起こってくることがあります。
自分の心が落ち込み続け、底が見えない時…そのような時には、自分自身が自分の力になってくれることに目を向けてほしいのです。

へレン・ケラー女史の言葉の中に、次のような言葉があります。

もう亡くなってしまった私の友人たちひとりひとりが、今は暁の彼方の幸福な世界とこの世とのあいだの新しいかけ橋になっていることを、私は信じて疑いません。
その人たちの手の感触が感じられなかったり、彼らの優しい言葉を聞けなかったりすると、私の魂はときとして悲しみに沈みこみます。けれども、信仰の光はけっして私の青空から消えてしまうことはなく、私はもういちど心を取りなおして、彼らが自由であることを歓ぶのです。

私には、なぜだれもが死を恐れるのか理解できません。この世の生は死よりももっと冷酷です。なぜなら、生は別離や離反をもたらしますが、死のほうは、本当のところ永遠の生であり、再会や和解も可能だからです。

肉体の眼の内側にある霊眼が来世で聞かれたときには、自分の心の国で、ただ意識だけをもって生活することになるのだ、と私は信じています。私のゆるぎない思いは、肉眼の抵抗をはるかに超えて、現世の視界の彼方にある光景を追い求めるのです。

引用文献:
へレン・ケラー著, 鳥田恵訳(1992)『へレン・ケラ一 光の中へ』めるくまーる, p.141

自分の心の向く先を変えていくことによって、あなたは自分を苦しめていた思いから解放されることになります。
上に示したように、今あなたのお子さんが、新しい生を生きることになり、自由を手に入れているのだと思えたら、あなたの心からおもりが少しずつ取り外されていけるのではないでしょうか。
人間に与えられた時間は皆、平等。誰しも1日は24時間。
どんな気持ちで、どんな風に過ごすか、それはあなた次第。人それぞれ。でもどなたにも共通するのは、先立ったお子さんはあなたが今、幸せを感じて生きてほしいと願っているはず…。

 
泥沼の中にいるような気持ちで生きてきたあなただからこそ、そろそろ芽を出し、日の光を十分に浴び、葉をのばしてほしいのです。
2014/1/26  長原恵子