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生まれつき病気のために、何かできないことがあると、お子さんによっては何事に対しても後ろ向きになったり、「だって、しょうがないもん」と諦めがちになるかもしれません。
先日読んだ本の中で、わくわくできる良い言葉がありました。ぜひ、そういったお子さんにお届けしたいと思います。
細胞生物学者のブルース・リプトン先生が書かれた『「思考」のすごい力−心はいかにして細胞をコントロールするか』です。

信念というものは、カメラのフィルターのようなもので、世界の見え方を変える。そして、生体の機能はそういった信念に適応して変化する。
信念がそれほど力をもつことを本当に認識できたならば、そのときこそ、自由への鍵が手に入る。
遺伝子という設計図上の暗号は自分では変更できないけれど、心は自分で変えられるのだから。(略)

ここで大事なポイントは、何を見るのかは、自分で選択できるということだ。
あなたは信念(フィルター)を通して人生を見ることができる。
バラ色の信念(フィルター)を選んで、身体を構成する珊胞が活発に活動する手助けすることもできる。
逆に、暗い信念(フィルター)を選んで、すべてにダークな影を投げかけ、心も身体も病気になりやすい状態にすることもあり得る。恐怖の人生を送るのも愛の人生を送るのもあなた次第だ。選択権はあなた自身にある!

もしも愛に満ちた世界を見るほうを選択したならば、それに反応して細胞の活動が活発になる。また、もし恐怖に満ちた暗い世界に生きるほうを選択したならば、あなたの身体は生理的な防御状態をとって、それ以外の活動をやめてしまい、健康状態は危機に瀕することになる。(略)

人生をコントロールしているのは遺伝子ではなく思考である……
ほんのちょっとした思考が鍵なのだ!


引用文献:
ブルース・リプトン著, 西尾香苗訳(2009) 『「思考」のすごい力−心はいかにして細胞をコントロールするか』PHP研究所,
pp. 230-231

そんなに、うまい話があるものだろうかと思われるかもしれません。
でも確かにそうなのです。
このあとリプトン先生は、視床下部・脳下垂体・副腎が連携する HPA系(Hypothalamus- Pituitary-Adrenal Axis)を例に話を進めます。一体どういうことかというと、ストレスによって身体は大きな変化を示すことは広く知られていることですが、そもそも、この始まりは脳で何かを「ストレス」として知覚することが発端であることを説明されるのです。
危険な場所では当然、危険から身を守るためにを「ストレス」と知覚することはとても大切なことですが、あれもこれも、自分の周りにあることを「ストレス」に感じてしまうことは、自分に大きなリスクを引き寄せてしまうことになってしまうのですね。
自分で自分を大変な状況に、追い込んでいるのかもしれません。

「病は気から」という言葉もありますが、もしかしたら「健康も気から」と言えるのでは?
自分の気持ちが、自分の身体の調子を作り上げていくこと。
それが1日、1日積み重なっていけば、自分の人生の一部を作り上げていくことになります。
自分は生まれつきこういう病気だから、とか、生活環境がどうだから、とか、親からもらった遺伝子がどうだから…これまでなんともし難いと思っていた因子を、自分の心のおかげで軽々乗り越えてしまえる可能性を秘めているのかもしれませんね!

 
お子さんの内側に潜んでいる力を一緒に信じて、心の矛先を変えてみてください。お子さんにきっといいことが起こりますようにと願って。                           
2013/12/18  長原恵子